新聞の勧誘

　某新聞社が勧誘に来た。馴れ馴れしいもの言いで感じ悪い。その勧誘員曰く、「新聞の中身はどこもそう変わりません。サービスならウチが一番です････」。そしてそのサービスの内容を説明しだすから遮った。「どの新聞も中身は変わらないって、本気でそんなこと言ってるんですか」と。
　僕は明確な好みの上で新聞は選んでいる。誰だってそうじゃないのかな。だからサービスの内容なんて一切関係ないのだ。新聞を変える気は全くない。この勧誘員だって仕事のためにこういう言い方をしているのだろうが、ちょっと聞き捨てならなかった。僕は続けた。
　「これ作ってる人たちは、はっきりと信念も思想も持って、『他所とは違うもの作るぞ』という気概を持って作ってるんでしょう？　貴社の新聞も嫌いではないのでたまに買って読んでますけど、自分で『中身はよそと変わらない』なんて言う新聞なら、もう読みたくないですね。お引取り下さい。自分が商ってるもんなら、ちゃんと読んで、たまには他所のもんとも比べてみてんと、恥かきまっせ」
　言いきらないうちに逃げ出しましたよ。怒っただろうな。でもホントに、商売一辺倒で言うに事欠いてあまりに節操がなさすぎる。ちょっとは恥ずかしい思いでもしたらいいんだ。