スプリングバンク3兄弟

3兄弟

 スプリングバンクはキャンベルタウンに残る数少ない蒸留所。スプリングバンクの他にロングロウ、ヘーゼルバーンと3種のシングルモルトを作っている。というのは今更僕が講釈するようなお話ではありません。それぞれバラバラでは飲んだことはあるのですが、これみっつ並べて飲み比べしたいという宿願があったのです。しかし、ヘーゼルバーンは見かけることがなくロングロウ高価でいつも手が伸びず、でなかなか実現しませんでしたが。
 全く違うのになにか通じる味わいがある、というのは、予測はしていましたが本当にそういう実感なんですね。スプリングバンクは本当に華やかですよね。グラスに一杯ついでおくと、香りが広がる広がる。スタンダードな10年ものだとそんなベラボーな値段じゃないので普段飲みにもうってつけです。しかし、ロングロウもいいね! こいつはピートを炊いてるんですよ。当然後口がスモーキー。スプリングバンク譲りの甘さもあり、かなりいけます。ただ先述の通り安くない。もうちょっとなんとかならんのですかね。一番渋いのがヘーゼルバーンですかね。こちらは逆に一切ピートを炊くことなく仕上げてるんで、とてもクリアです。そのぶんインパクトの強さはロングロウそしてスプリングバンクに一歩譲るようなところもあり、しかしそれでもオレはヘーゼルバーンが好きなんだぜ、ということになるとこれが渋好み、ということになるんですなあ。
 いや面白い。相変わらずこんなことを自宅でやってる僕はアホちゃうかという自覚はちゃんとあるのでご安心を。