8月10日 東京③

マグロが水揚げ!

 4時半に起きました。なんでそんな? と言うと、築地に行こうと思ってたからです。これもまあ定番の観光コースですね。僕は未体験でした。地下鉄築地市場で降りると自然と人の流れができてます。働いているらしい人も外国人観光客も、みんな早足。急いでついて行きました。市場はトラックや荷物運搬車が激しく行き交う戦場でした。寿司屋さんがいっぱいあり、既に行列ができているところも。事前に調べて目星をつけていたのは「鮨文」というお店。ところがここは暖簾を出すのが遅い。6時もだいぶ過ぎてから入れました。それだけ自信があるのか、ただのんびりしてるのか・・・・。この店は僕らが一番客で、でもすぐ一杯になりました。お任せで頂きます。板さん、独特のリズムを取りながら握っていきます。まず出てきたたまご焼きを写真撮ってたら「店内撮影禁止でお願いします」と言われ、寿司の写真は撮れず。残念。肝心の味は・・・・旨かったです! 後で判ったんですがこの日はマグロがドッと水揚げされたようで、大トロ→トロ→赤身、と、コースの中でもマグロが主役。それとウニ! 軍艦巻きからこぼれ落ちんばかりの大盛り! 最高です。朝からまたいきなりごっつぉう喰ってしまいました。
 その後市場内へ突入。入り口での喧騒などこの比にあらず。とにかく足を止められない! 細い通路をひっきりなしに荷物を運ぶ人や車両が走りまくってます。僕は土産にする干物を探してたんですが、きょろきょろしてる暇もなくただただ右へ左へ歩き回ってました。そしたら奥の方で大量のマグロを発見した訳で、さっきの寿司屋のコースが理解できたのでした。やっと干物を扱ってる店を見つけて買い物し、駅に戻った頃にはもうへとへと。まだ7時半なんですけど朝の・・・・。
 ホテルに戻って荷物を整理し、持ってきたボストンバッグも含めて大半を宅配便に頼み、身軽になってチェックアウトしました。3日間もあったのに結局宿のお膝元六本木をロクに見物できず。東京ミッドタウンではお菓子を買っただけ。六本木ヒルズには近づきもしなかった。どちらも幾つかずつ見たいところがあったんですが。今日はもう目的地は青山周辺に絞ってます。まっすぐ地下鉄明治神宮前へ。この辺りと銀座は独りでうろついていたので地図は必要ながらだいたい地理は判ります。方向音痴の僕でもナビはできる。路面店をちらちら見つつ開店を待って表参道ヒルズへ。ここは僕も初めて入りました。ここでは僕の目的地があってそれはまたまた酒屋。「はせがわ」という酒屋さんで、雑誌で見てた珍しいお酒を購入。長野の「御湖鶴」とそれを甲州ワインの樽で熟成させた店オリジナルのお酒を、是非飲み比べてみたいと思ってたんです。どうです、面白そうでしょ? て、こんなんに惹かれるんは俺だけか。ま、目的を達成してあとはうろうろと見て回りました。ごっつい面白いネクタイを発見したのですがhttp://www.giraffe-tie.com/、とにかく僕の買い物は当初から予定のもの以上は禁止と心に決めていましたので、これは涙を飲むことに。
 そろそろ時間ということで、実際この旅行の一番の目的地である「シェ松尾」へ向うことに。この超有名店でランチを食べることが結婚2周年祝いとしての最大の目的だった訳です。青山の店http://www.chez-matsuo.co.jp/restaurant/r-atop.htmでそれもランチであれば、僕ら風情でも手の出ないものではないですから。(ところがこの旅行の直前に、実は心斎橋にも1店舗シェ松尾が入ってたんだという衝撃の事実http://gourmet.yahoo.co.jp/0007079889/U0003003650/を知ってしまったのですが。まあ、そのことはこの日は忘れています。)店内、実に落ち着いた空間です。そしてやっぱり豪華ですね。この雰囲気を頂くのだなあ。涼しげなあしらいの食器で饗される食事を堪能しました。メインディッシュに僕の苦手なナスの焼きものが入ってたのが個人的にはアカンかったのですが、ここは平気な顔して完食。デザートの前に「チーズは如何」ということで、何種類かのチーズの中からふたつずつ選ばせてもらいました。こういうことなら、やっぱりお水でなくワインを頂いておくべきだったか! やっぱり飲み助ですなあ。
 贅沢尽しの旅の食事もこれで打ち止め。当初妻が興味を示していた「ソルレヴァンテ」というお菓子屋さんも「もう食べられない」ということでパス。ここでやっと書斎館へ足を向けることに。東京に独りで来た折には必ず寄って何か買っていった「おシャレ」な文具店です。http://www.shosaikan.co.jp/ただ今回しつこいですが極力僕の買い物は抑えるつもりだったので、ここではモンブランの限定インクがあったら買おう、くらいに考えていました。でもそれがなかったので、未練たらしくちょろちょろと見て回っただけで出て来ました。このあと再度銀座へ行くことを考えると時間もありませんでした。
 さて最後に昨日のリベンジとして銀座和光へ。銀座といえばあの時計塔。その建物がほかでもない、この和光というお店です。高級品扱ってます。妻ももうここで買い物をするつもりはなかったのですが、時計やなんかをここで見て回りたかったようです。そう大きくないお店ですから、最上階から順に見物してまわりました。宝飾品は数百から数千万の世界ですよねえ・・・・はあ。
 さて気が済んだので帰ります。銀座の中央通りを新橋に向って歩きます。途中僕がいつまでもカードを持っている銀座バーバリーにも寄るには寄ったのですが、ここも見ただけで買い物はせず。新橋から東京駅にそして新幹線に乗って戻って参りました。
 革靴履いてったので足がもう限界です。荷物がないのが身軽で何より。8時前には新大阪に戻りました。 初めて見たとこ行ったとこだらけの、過去の東京行とは全く違う東京見物になりました。ああ、食った食った!