読書感想文のための推薦図書ファイル

 というタイトルのプリントです。夏休み恒例読書感想文の課題を出すにあたって生徒に配るためのもの。ちょうどほぼ1年前この日記でみなさんに募って「高校生に勧めたい本を挙げて下さい」と申し上げたところ、たくさんの方がいろいろな作品をお示し下さいました。実に多岐に富んでおり、これを大いに参考にしてプリントを作ったのです。ただ、作るのに精一杯というところがあって完成度にはかなり不満が残っていました。今年もまた読書感想文の課題を出すにあたり、もう一度全面的に見直して、また紹介図書数も増やして全面改訂版をやっと作り上げました。
 読書感想文というのは難しいもので、ただ「読め」「書け」ではいけないと思います。まして昨今読書をしない生徒らにとって無理難題でしかない課題。そもそもこの読書感想文というもの自体に否定的なご意見もあり、これがために読書自体が苦痛になってしまって若者の読書離れに拍車をかけるとの説もあります。ですから、文章作品に限定せず好きなものについて語らせたらいいのではないか、というご意見は慧眼と言わざるを得ません。
 それでも。やはり本を読ませたい。勤務校では数年前まで「この中から選べ」というリストを出して感想文を書かせていて、それはそれなりに意味のあるものだ、ということを確か去年書いたと思います。その拘束がいつのまにかなくなって、ほっとする反面生徒にとってヒントがなくなったのも確かで、そこで拘束力はないが参考にして欲しいという思いから作ることにしたのがこのリストでした。
 今回は、「青少年読書感想文全国コンクール」の課題図書3冊をあわせて90冊のリストになりました。まだ何冊か入れたかったものもありますし、これからそう思う本も増えてくるでしょう。また新たにみなさんからご教示いただける作品もありましょう。来年度はこれを100冊まで増やし、以後年度ごとに内容を精査して毎年新しい100冊リストを出して行きたいと思っています。
 結構面白いですよ、我流100冊。僕の場合は高校生に読ませたいということで内容的にも多少一考の余地がありますし何より稀少であったり高価であったりして手に入りにくいものも除外したいという制限はありましたけれど。
 ぬんちゃく氏から参考にそのプリントを送ってくれと依頼されたままです。なんとか現状納得できるとこまで来ましたので、近々お送りさせていただきますね。