妻誕生祝い part3

これが鱧しゃぶ

 いや、4かな。前に義弟にゴチになったとき誕生祝いも兼ねて、という言葉もあったから。で、前の日曜にウチの親がお祝いと言って中華をおごってくれた。実際の誕生日当日は函館市場に行った。そして今日は、過日職場に遊びに来てくれた元在校生Kが働くお店、新大阪ワシントンホテルプラザにある和食「銀坐」(本当は「ざ」の字が違うのだけど、パソコンで出てきません)へ。予約を既に頼んであった。彼は入ったばかりで厨房では一番下で、まだ調理はさせてもらってないようだけれど、とても楽しみにしていた。
 料理は、予算だけ申し上げてお任せしてある。何が出てくるかという楽しみもある。まずはジュンサイの前菜。続いて土瓶蒸し。僕は椎茸が苦手だが、これは上品で美味しい。ここでKくん登場。真っ白な割烹着がまぶしい。働く姿を見ることは嬉しい。次が造り。中でもカンパチ、旨いねえ! つぎ焼き物と言うから魚とばかり思っていたら牛だった。これがまた! こちらは本来肉に力入れておられるようだけど、このお肉も柔らかくて実に美味でした。その次に出たのが鱧のしゃぶしゃぶ! これがなんと言っても今日最高だったのでは。洒落てるなあ、鱧ですよ。
 更に続いて天麩羅、冷やしうどん、そしてフルーツ盛り。この間お酒は、滋賀の「喜楽長」と有名な池田の「呉春」。呉春は昔豊中にいた頃は日常的に飲んでいたけど「香りがなくて、喧伝されるほど旨い酒じゃない」と言っていたものだけど、認識改めました。今日いただいた「特吟」というのは、実にやわらかくてコクがある。先に飲んだ喜楽長が辛口だから尚違いが顕著。酒も楽しみました。
 充分に堪能し、妻も喜んでくれてさて帰ろうかと支払いに立つと、「もうKくんが済ませていますよ」と。何だって! 無茶するよ、オイ! 薄給のくせに、こんなことしたら「舌を肥やす勉強のため」と毎月一度はうまいもん食いに行くのが、今月は行けなくなるじゃないか! 本人出て来て「奥様の誕生日のお祝いと言うことで」。本当に心憎い。今度一杯おごるよ。