焼き鳥

生つくね


 京橋の「うずら屋」には去年から行こう行こうと言っていた。やっと行くことになった。ここはだいぶ前に前任校の先輩に連れて行ってもらって、絶対また来たいと思ってたとこ。駅からちょっと距離がある。繁華街からも外れるので、初めて行くときっと着く前に心細くなる。店も思いっきり小さい。小さかったのは印象に強く残っていたけど、ここまで小さかったっけ、とびっくりした。前に来た時は二階に上がった。今日は一階。6席ほどあるカウンターは後ろに幅は全くナシ。即壁。か扉。店員さんはだから戸と勝手口を行き来して、店の外に出て注文を聞いたり運んだり。そんな小さな店だから、予約は必須。ぶらりと来て座れることはまずないと心得るべし、だ。それだけ出てくるものはおいしい、ということ。
 炭火で焼いてくれる。かなりしっかりと焼いてくれる。メニューも多くて、注文にはかなり悩む。比内地鶏とほろほろ鳥を中心にしつつ、他の肉を使うメニューも豊富。この日はほろほろ鳥のさしみ盛りをはじめ生のつくねやら羊のスペアリブやら、いろいろ珍しいものをいっぱい頼んだので覚えてないくらい。とにかく普段なら珍しい食べ物は写真に収めてから頂くのに、それを忘れて先に手が出てしまう。で、いちいち感嘆していた! 妻の好きな「たまひも」がなかったのが残念だったくらいか。
 お酒も各種揃っていた。日本酒はやや少なめだが、それでもいまや松林で飲めなくなってしまったお気に入りの「雨後の月」なんかがあったりして。特筆すべきは、なぜかワインがやたらたくさんあること。焼き鳥とワイン。合うからこうやって揃えてるんだろうなあ。と思うので試してみたい気もあったけれど、ワインに無知だしボトル売りだったし、で実現はさせず。妻も喜んでくれたし、満足して帰宅いたしました。
 写真が生のつくね。柚子の香りがついていて、何もつけずこのまま食べて美味!