日本のモルト

これがウチにあるやつ

 どうせ日本のものを飲むなら、日本らしいのを試してみたいじゃないですか。イチローモルトというのが気になっています。こうやって片仮名でイチローと書くと、どうしたってあのイチローしか浮かんでこないと思いますが、このイチローさんは肥土伊知郎(あくといちろう)さんという方で、イチローモルトというのは日本のベンチャーブランドなんですね(こちらに詳しいです。http://www.yamaichi-mac.com/pr/whiskey/ichiro's_malt/ichiro's_akuto.htm)。本当にマイナーで、店先で見たことが一度もない。ネットで買って1本だけ持ってます。「クイーン・オブ・ハーツ」といって、コニャック樽でフィニッシュさせている。複雑な滋味のある、おいしいモルトです。他にも種類は結構出てるのですが、たまにネットで発見しても品切れのことが多い。中でも気になるのがミズナラでつくった樽で熟成させている、というやつ。これがまたせっかくネットで見つけてもことごとく品切れ。イギリスの方に輸出してるらしいですし、瓶詰めした本数の少なさから考えて、どうももう手に入ることはなさげです。ミズナラの樽を使う、というのはサントリーの山崎蒸留所でも一部やっているようなのですが・・・・どんな風味になるのやら、気になるところです。他にも軽井沢の蒸留所で日の目を見ない運命だった樽を救って育てたという「ピーティッド ゴールデンプロミス 1994」というのも。ゴールデンプロミスというのは良質の麦芽原料だそうで、それをわざわざイギリスから買い付けて蒸留し、グレンリベットの空き樽で熟成させていた代物だそうです。こちらはまあ「日本らしい」というのとは違いますが、やはり気になるでしょ? 軽井沢という蒸留所もまた大変気になる蒸留所ですよこれが。
 手に入らないとなるとますます気になるのが人情というものです。