ショッキング

加水したら濁った!

 キングスバリーのモートラック1989→2004。神戸のバーで飲んで旨いなあと感嘆したのはこいつだったと思う。出会ってしまったので連れて帰った。少し度数が高いので加水してみる。ここまではバーで飲んだのと同じ。ところが。目を疑った。グラスの中が薄い味噌汁みたいに濁ってくる! 足した水は「南アルプスの天然水」。決していたんでいる訳じゃない。そういえば読んだことがある。酒と水との相性によってはこういうことも起こると。だからスコッチウイスキーを割るならできればスコットランドの軟水がいい。一番いいのは勿論おのおのの蒸留所で使うマザーウォーターだがそんなことできる訳ない。で、せめてスコットランドの水。そうはいってもお店にそんなもの並んでない。僕の知る限り買えるのはタカムラだけ。それも結構高い。そこで近頃は硬度の近い国内のミネラルウォーターで代用している。この「南アルプスの天然水」や「六甲のおいしい水」なら2リットルボトルが百円以下でよく売っているし、バーでも使っているのを見たことがある。と思って使っていた。これまで特に不都合はなかったのだけど。参ったなあ。こんなことになるとは。だんだん高い度数にも馴れてきて、最近では46、7度くらいなら割らなくても平気になってきた。とは言えこいつは56.7度もある。それにバーではほんの少し加水したら香りも広がって大変美味しかった。お店に行ってどんな水を使っておられるのか訊いてみるかなあ。