紙婚式

これジンベエザメ

結婚式を挙げてちょうど一年になりました。先述の通りこの日は妻が期待しておりますので、久し振りにこういうことに頭ひねって丸一日のおでかけコースを考えました。
まずは式を挙げた難波神社お参りからスタート。相変わらずただ暑い、ひとけのないだけの神社でありましたが、ちょうど1年前ここで式を挙げたかと思うといろいろ感慨もあります。しかし1年は早い。
それから南へ下りながらデパート巡り。実はこれがメインともいえる、妻のフォーマル用のハンドバッグ探しです。取っ手がいきなり外れてしまってから、もう結構日が経ちます。なかなか時間が取れず「いいのがあったら買うから自分でいろいろ探してみ」と言ってもあんまりで歩かない妻ですので、それならばこの日に二人で見てまわろうという話になりました。意外とイメージするようなものがなく、妻が好きなフェラガモの店に「見るだけならタダや」と言う言葉を信じて入ってみました。やっぱりいいのがありますね。ただし当然お値段もいい。心密かに「高くてこれくらい」と思っていた予算のちょうど倍。2種類のバッグで真剣に悩んでいるのでおいおい本気かよ、と思って見ていたのですが、どうも友達の間でもフェラガモが今注目株らしく、やっぱりそういう友達と並んだ時にこういうのを持ってたいのだろうなあ・・・・などと思うとこれはどうも折れないといけないかという気がしてきました。それでも「ちょっといろいろ見て来ます」と言って一旦その場を後にする妻。でも一度いいのを見てしまうといけません。その後も各デパートのバッグの売り場を見て廻ったのですが(そういう売り場にあるものなら僕の「高くてこれくらい」の1/3から1/2くらいの値段であるのですが)、もう心が動かない。早くもお昼が近づいて来たのでとりあえずメシにしよう、と北極星へ。そうそう、オムライスのあのお店です。僕自身はひとりだと好んでオムライスを選ぶことはあまりないのですが、あそこのがおいしいのは僕だって知っておりました。この選択、妻は喜んでくれました。そこでゆっくりオムライスを食べながら、訊いてみるとやっぱり先に見たフェラガモしか頭にない様子。そのうち「あの二つのどってがいいか」という選択肢になってしまっておりました。フェラガモなんてどのデパートにも入っておりますが、せっかくさっき結構な時間をとらせてあれこれ見せてもらった店にもどろうか、ということで、再び北上する間にどちらのバッグにするかはハラを決めたようでした。でも実際に商品を目の前にするとやっぱりまた迷ってしまう。実際、バッグというのは使い勝手が「これだ!」というのがなかなか見つからないものです。実用性の高い方か、デザインが良くてしかも今シーズン限定という型の方か、という究極の悩みです。まあ結論としては後者の方になりました。
この時点で既に二人とも歩き疲れ果てておりました。当初ここで映画が入る筈だったのですが、妻がデザートの食べ放題の店を広告で見つけていたので映画はチケット取るのをやめていました。ところがさっきのオムライスが効いていて、とてもデザートが入らないというので、早々に次の行き先、天保山に移動することになりました。
ところがなにせ二人とももうバテバテ。おまけに睡魔まで襲って来て、とても炎天下これ以上うろうろする気になれません。ご存知のようにただ今天保山は「わくわく宝島」をやっています。見るところはいろいろあるのですがなんせ人で一杯です。結局マーケットプレイスで空いてる椅子を見つけてへたっておりました。サントリーミュージアムでやっているスヌーピー展でも、と思っていたのですが、さっき大金を使ったという意識が急に財布の紐を締め、ちょっとでもお金のかかるところへは行きたがりません。
実はなんでわざわざ天保山をコースの中に入れたかと言うと、一応目的があったのです。それは、勤務校の生徒が作った作品が、リサイクルをテーマとしたペットボトルアート展(キラキラ水族館という名がついていましたが)に出展されていて、そいつを見に行きたかったのです。美術部の子と生徒会の子が小人数で短い期間に、休日返上で仕上げた作品です。これ電飾仕掛けになってるんですが、指導をした美術の先生がこれの点灯した瞬間がむちゃくちゃ綺麗だ! と興奮して仰ってたので、是非ともそれを見たかったのですよ。で、その点灯が7時半なんです。むっちゃ時間があるんです。これなら間に映画観て来てちょうどだったじゃないか、と思うのですが今更そんなこと言っても始まらない。
かなり長いことだらけていたおかげでだいぶ復調してきました。そこで6時半から始まる「マジーわくわく宝島パレード」というイベントの会場へ。これが7時半までですから、ちょうどいい。あ、マジーというのは真島茂樹さんですね。マツケンⅡの振り付けの。だんだん人が集まって来て、中継のテレビカメラまで動き出して(テレビ放送用ということではなく会場内の中継用だったみたいですが)、だんだん雰囲気が盛り上がってきます。マジーの大ファンという人も多いみたいで、もう大変な騒ぎです。本番では新曲の振り付けまで伝授されちゃって、これでもう宴会スター間違いなしですな。
このステージがあんまりインパクト強かったので、なんだか今日はこのために出て来たみたいな錯覚を起こしてしまいますが、ようやく暗くなりステージが終わる直前に抜けて待望のペットボトルアートの点灯の瞬間を鑑賞できました。本当に、これは綺麗です。苦労して作った本人たちの感激はいかほどかと思いました。リサイクルが目的なので着色などあとでリサイクルする妨げになる装飾はできません。それでもめいっぱい工夫して、ジンベエザメカニなど様々な海の生き物が乱舞する見事なオブジェになっていました。もう6日までしか展示がないんですが、これ見て欲しいなあ。秋の文化祭にももちろん展示すると言っていました。
無事目的を達成し、食事をするため梅田に移動。やっぱりもうへろへろです。食べるところは事前に押さえておりますが、自分で行ったこともない、特に誰かから評判を聞いた訳でもない、ただ勘を頼りに見つけたお店でした。ハービスエント最上階にあるXEX−WESTというお店、ご存知? 一応六本木ヒルズのお店の関西店なんですが。でもまあ入ってみて安心しました。妻も気に入ってくれましたし、店員さんもよく教育された丁寧な応対をしてくれましたし、僕には珍しい洋食(イタリアン)も美味しく頂けました。
という訳でセンタービルの夏祭りには行けなかったのですが、帰りに何組かすれ違った浴衣姿は、あれはそうなのかなあ、と思いながら帰路につきました。家に着いたらもう11時でした。あ〜お疲れさん、です。