「眉毛剃り」で勝ち取り消し

http://www.asahi.com/sports/update/0729/092.html
今朝テレビで見てえらくびっくりした。鹿児島の中学生のバドミントンの大会のことらしいのだけど。
試合後の負けたチームからの苦情を受けて検討し、勝ったチームの子が眉を剃っていたので勝ちを取り消した、とのこと。大会規約として各中学校に通達されていた文言の中の『髪を染めたり、眉をそったりするなど「周りに不快感を与える服装」をした場合は、出場を認めない場合もある』という部分が根拠とのこと。
今ちょっとちらほらとネットで検索してみると、やはり世論的には批判の声が多いです。僕もなんやそれ、と思いました。
いや、そういう規約を盛り込むこと自体は大会主催者の自由ですから、上記記事の中で言われてるような「生活指導は大会の外でやるべきだ」という意見は僕にはピンとこないです。僕が問題に感じるのは、試合が済んで勝敗が決まった後になってごちゃごちゃ言ったあげく勝敗を覆してしまったという点です。規約によると「出場を認めない場合もある」ですから、遅くともその試合が始まるまでに注意をするべきです。その選手が出場を認められて大会も始まり試合も済んでから、「出場を認めないばあいもある」という程度の文言を盾に執行できる処分ではありません。この場合あえて厳密に言うならば、出場を認めてしまった大会側がむしろ処分を受けるべきでしょう。
これは何の根拠があって言うわけでもないですが、おそらく実態としてはその「ケチ」をつけた学校のどなたかが力のある人で、大会側としてはその人の発言を無視することができず、つまり公正さや教育・指導という見地とは全く無縁の力関係で下された裁定なのではないですか? ある意味大会側も被害者だ、という。なんか、そんな気がしてしょうがないんですが。
過日高校野球でわざと三振させてコールドを成立させて勝ったチームの指導者が非難されてましたが、こっちの指導者の方が僕の目には千倍ロクデナシに思えるのですが・・・・ あ、また低俗なことを。三振監督も決して褒められたもんじゃありませんが。