年始恒例行事

福岡の高杉が奥さんの実家京都に帰省して来ているので、いちにち二人でうろつくというのが、その恒例行事です。ただ今回は、彼の春からの転職に伴い以後これまで通り盆・正月に来られるかわからなくなる、ということで、是非とも都合したかったのです。
三宮で落ち合って、まずナガサワ文具センターへ行き、新しいペンカタログを貰う、というところからスタートします。年中行事です。で彼が明石焼きが食べたいと言うので地下にもぐり、早めのお昼を済ませました。
ここから先はもうたいがいネタ切れ。なんせ数年同じパターンですからね。神戸観光案内といっても限度がある。しかも正月早々なので開いてないとこが多い。そこで今回は、先日の経験を活かして「西宮酒蔵巡りツアー」と決め込みました。阪神で香櫨園まで戻って徒歩でまず白鹿へ。ところがここは三が日休み! さいさき悪い。でもめげずに次は白鷹禄水苑へ。ここはやっていました! 白鹿ほどの規模ではありませんがまた少々趣の違った展示があり、今朝絞ったというお酒も試飲させてくれました。次は日本盛。ここは以前来たことがあります。見学コースはないのですが、試飲の幅はここが一番。そしてここでは樽酒を振る舞ってくれました。
さて歩き歩いて酒蔵ツアーも終わり、しかしまだ時間は早い。更に歩いて今津から再び阪神に乗って、梅田まで出ることにしました。俺に付き合うとやたら歩かされますよ。
しかし梅田ももうネタ切れになっていることに変わりはなし。今日は高杉の探しているものを求めてロフトへ。すごい人ごみです!頑張って行きます。
何を探しているかというと、煙草を一本だけ持ち歩くのに適当なケースになるモノはないか、というのです。変なことを言う男です。
煙草は吸わないと困るというものではない。でも、止めてしまえと言われたら、それは嫌だ。嗜好品だからね。と言うのです。これむちゃくちゃよくわかるんです。
先日の話と繋がってしまうんですが、僕は煙草は吸いませんが酒は飲みます。別に、酔っ払うために依存してるわけじゃないのです。大袈裟に言えば、人生の楽しみの一齣です。彼は、一本の煙草を、その日一日の中でどこで吸うか、という楽しみを味わっているのです。煙草が一本だけちょうど持ち歩けるケース。探してみようじゃありませんか。
ロフトを一番上から降りて行きます。まずは無印から。お香のケース。なかなかよろしいが少し短いし耐久性に乏しい。順に文具売り場、コスメ、日用雑貨。商品の化粧箱でもなんでもいいんです。印鑑ケースでかなりいいのがありました。しかし、朱肉が邪魔です。子ども用のお弁当の箸箱。悪くない。本家喫煙具売り場では携帯吸殻入れに注目。しかしこれもぴったりと来ない。製図用品売り場も、ありそうでない。
「ないもんやなあ」「当たり前や。あるかい、そんなもん」と毒づきながら、これはもう何かピッタリのものを見つけ出さないと帰れない。でも、やっぱりそんなことにうってつけの代物はないですねえ。彼は、「そうや、丁度の寸の竹を切って加工したらええんや」と、もうそのつもりになってます。確かに手先の器用な男ですが、そんなにうまいことシロウトが作れるかいな。と僕は思うのですが。
結局いいものは見つかりませんでした。でも楽しかった。
と、こんなのは本当にいつも通りただの日記ですよねえ。ただ、彼と話していて、ひとつ考えたことがありました。そいつは、また明日か明後日にでも書かせて下さい。