蕎麦と地酒の会 第16回 (昨日)

松林十月ギャラリー

 という名称でした。我らが麺喰いからはみふぃ子さん、O村さん、紫さん。新蕎麦と天麩羅、そして新しい冷やおろしが一本、というイメージで行ったのですが(他のみなさんもそうだったみたい)、行ってみるとお酒の方も凄いラインナップでした。
 とにかく豪勢。まず天麩羅はお馴染み四方さんが極上の油で揚げて下さる。好評のちくわ、季節の茗荷、まるごと穴子、そしてこの日目玉はなんと酒粕、さらにバナナ! とにかくびっくりだが「珍しい」だけでなく勿論美味しい。余計に酒が進むというもの!
 そしてお酒。最初はとっても香りのふくよかな「雨後の月」(広島)。そして3年寝かせた「麒麟山 紅葉」(新潟)の大吟醸。こいつのラベルデザインがまたおっそろしくシンプルでカッコいい。あ、紫さん写真送って頂けます?(と思ったら既にこちらにいろいろな写真が見られるようになっておりました。是非のぞいて見て下さいhttp://choyushi.exblog.jp/2860670) そして「澤屋 まつもと」(京都)の純米を絶妙の燗で。更にあの「神亀」(埼玉)は純米のにごり酒が。これがキリッとしていてびっくり。次が「鍋島」(佐賀)。冷やと燗の飲み比べ。佐賀は「東長」といいコレといい、実は名酒の産地。次がいよいよ冷やおろし、「独楽蔵」(福岡)。これは3年寝かせたのと比較。好みはみなさんそれぞれ。僕は寝かせた方に軍配ながら、やはり季節のものとして冷やおろしも高得点。最後に出て来たのがお馴染み「菊姫」(石川)鶴の里。これも燗と比較。なんとこの燗の旨いこと! 意外な展開。以上7種類。
 最後まで舌と理性を保つことが至難の業。「こいつ旨い! もう一杯」と思う心を鬼にやっと最後までたどり着く。それにしても贅沢すぎる!
 そしてトリに新蕎麦のざる。これがまた! ご主人自ら「渾身」と仰るだけの、松林でもめったに食べられないような仕上がり。「これから暫くはコレが食べられますか」と訊くと「冗談じゃないや」と言われるほどの気合の入った特別な蕎麦でありました。この日参加できた方はとにかく幸運というものですよ。ホントに!