映画 「CODE 46」

これがプリプリ海老だ!

 ↓のショックから少しだけ立ち直り、数日前にDVDで観た映画の感想でも。
 公開当時気になっていながら観にいけなかった作品。サマンサ・モートンって、なんか気になる。ティム・ロビンスももちろん好きな役者。
 よいなとは思ったのだけれど、物足りなさも残った。作者は別に近未来の世界を描くことに眼目を置いているのではなさそうだ。ラストにおけるこの女性のあまりのやるせなさ。これだろう。いやそれはそれで全然構わないのだが、舞台を未来にする必然性もない。それならこのテーマでもっと「ぐっ」と来る名作・佳作が過去にいくらもあり、その感慨にはちょっと及ばないのだなこれは。描かれる近未来のビジョンはなかなか的を得ていると思う。リアリティも説得力もある。でも、そういうものも含めていろんな伏線や道具立てがあまりにも効いていないという気がしてしまう。同じように「レトロフューチャー」な感覚で作られた「ガタカ」という作品があるのだが(テーマは全然違うのだろうから比較されたら作り手は困るだろうが)、あれはすごく印象に残っている。近未来の管理社会という背景をとても上手に使っていると思う。イーサン・ホークユマ・サーマンにブレイク直前のジュード・ロウがからむ。
 繰り返しになるが、決して悪くはなかった。でももっと面白くなったという気もする。