映画「ローレライ」

ローレライ

 まずまず面白かった。これはコテコテの戦争映画ファンより、アニメファンの方が楽しめるんじゃないかなあ。軍事事情に詳しい人だと突っ込みに忙しくて乗れないかも。最後の闘い、そんな戦術とるわけないだろと正直思いましたし、あの戦時下理想論的すぎる大人たちだなあとも思った。実際に戦争体験した人の目には「甘いわい」と映るだろう。でもエンターテイメントとしては成功していて、誰でも楽しめる仕上がりになっていると思う。現に僕の横に座っていたのは妻夫木くん目当ての女子中学生4人組で、こりゃ途中退屈して喋りだすんじゃないかと危惧しておったのに、最後まで行儀よく集中してたし。CGもまだ相当不自然ではあるけれど、これくらいのトコまで日本映画でもやれるようになったんだなあ、という感慨の方が大きかった。内容は少し触れるともういろいろとねたばれになるので触れられないのですが、やっぱり役所さんはええなあ、と思ったね。