最近映画づいてる

サイドウェイ

 久し振りにめっちゃくちゃ映画観たくなってる。しかも映画館でね。今日もハシゴしちゃったもんね。

「荒野の七人」
 言わずと知れた往年の傑作西部劇。リバイバルに食いつきました。黒澤明七人の侍」の翻案ものであることも説明要るまい。もちろん「娯楽大作」なのだが、人間がしっかり描かれているから、何度でも繰り返し観たくなる。もう何度か観てるのに、またドキドキしながら観たもんな。
 順序としては僕は原作の「七人の侍」を先に観てると思うのだが、最後のセリフはほぼ同じで、「最後に勝つのは農民だ」という意味の言葉。最初観た時はこの言葉にびっくりして、でも自分なりに「ん〜なるほどなあ」と納得したつもりでいた。でも今回観ていて最後にこの言葉を聞き、初めて深く納得した気がする。
 スティーブ・マックイーン、帽子いじり過ぎだ。笑ってしまった。当時まだ駆け出し、なんとかアピールしようとしたんだろう。またそれが絶妙にうまい。人に好かれるキャラクターだったのだろうな。しかし一等渋いのはブロンソンとコバーンだなあ。またリバイバルの機会があったら観に行きたいなあ。ああスッとした。


サイドウェイ
 これはいいよ! もう気に入ったから!
 主人公のだめだめ男マイルスが、完全に自分にしか見えなかった。どんくさい。気が弱い。もちろん押しも弱い。本番にテンでだめ。そしてオタク。彼の場合ワインおたくだから、日本ならもてるかも。
 自分を見ていることほど苛々し、やりきれなくなることはない。「こうしろよ!」と、その場にいたら自分だって出来やしないことを思いながらムキになって応援してしまった。
 しょうがないよな人生。でも・・・・物語中、マヤというべっぴんさんが主人公に語る、人生をそしてこのダメ男くんをワインにたとえて言うあの話は、きっと映画史に残る名台詞だ。そのマヤに扮したバージニア・マドセン! これがまたいい! 彼女が80年代にただのお色気担当として出演していた映画のどれかを確か僕は観ているはずだ。でもちっとも印象に残ってない。今回の彼女はいい! 彼女自身が語るワインの滋味のように、じわっと滲み出る色気と人柄がある。出演を楽しみにする役者が増えた。
 これワインに詳しかったら更にもっと楽しめただろうなあ。山本さん是非観て下さいよ。そしてまたいろいろと教えて下さい! (もちろん今ワイン飲みながら書いてますが。カリフォルニアワインじゃないけどね。)
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