美について ふたりのアベ

「限りなく死に近い生の絶頂点こそが究極的にジャズの美を保証するのかもしれない。」小野好恵(ジャズプレイヤー阿部薫をめぐる文章より)

「美とは、おそらく、破壊されることを拒んでいる、その抵抗感の強さのことなのだろう。再現することの困難さが、美の度合の尺度なのである。」安部公房(小説『他人の顔』より)