メールをいただいて

過日libra55さんのページへのコメントとして書いた日記その他について、ここを読んでくれている友人から感想のメールをいただいた。コメントにするには長すぎるから、ということだったのだが、僕がひとりで読むにはもったいない内容なので、ご本人の許しを得て掲載させていただく。気になりながら抜け落ちていた「地域の教育力」の問題、現在の彼女ならではの視点が盛り込まれている。とても参考になった。(以下、本文)


「学校と家庭の教育に関すること(勝手に題名つけちゃいました)」
 libra55さんのページでのやりとりを読んでいて思ったのですが、子供の教育を担う場所として学校と家庭ともう一つ、地域があると思います。共働きや片親の家庭が多くなっている中、学校が終わった後、子供たちを見守ることができるのは地域住民。協力なしではやっていけないと思います。私が小さかった頃は少なかったにせよまだ「頑固じじい、おせっかいおばさん」といわれる近所をよく知っている大人がいました。だけど、今は住居形態がマンションであったりして隣の住人はどんな人?状態だし、大人は子供たちに対して無関心、子供たちは知らない人とはかかわらないと教えられ、完全に地域の協力体制というものは崩壊しています。その結果が目上の人に対する言葉遣いの悪さ、マナーの欠落なんかに繋がっているのではないでしょうか?
 会社員のとき、子供の教育については前述の無関心な大人の一人でありましたが、書道教室の運営で子供と関わるようになって、「半分教師・半分地域住民」の立場で教育について考えるようになり、学校や家庭以外での躾ができればと思っています。(お茶持参でお稽古中に飲もうとしたりする子なんかもいるんです。)親とのコミュニケーション・子供の安全のために、帰り間際に自宅に連絡を入れるなんてことも試みています。うまくいけばいいのですが・・・
 それにしても、大人のマナーの悪さにイライラすることが多いです。自転車に乗りながらタバコを吸っている人、電車内で大声でしゃべるおばちゃんたち・・・
 次に、教育委員会などの対応のマズさについて。これは、オリエさんのページに失礼だったいがぴょんさんにも言えることですが、事が起こってからの対処法がきっちり考えられていないのではないかと思います。あまり専門的なことは分かりませんが、企業では商品やシステムなどに対してリスクマネジメントを入念に行っています。(雪印参天製薬などの事件があってから急速に浸透しているようですが)リスクマネジメントは①ダメージコントロール(事が起こってから最小限の傷ですむための対処法)②リスクマネジメント(何が起こるかわからないが考えられることはすべて手を打っておく)③トラブルシューティング(事が起こらないように入念にチェックしておく。機械の点検など)の3本立てだったはず。いがぴょんさんがオリエさんの日記を商品として紹介していたとするならば(マーケティングなんて言葉を使っていらっしゃったので)完全にこのリスクマネジメントの部分が欠けた欠陥戦略でしかないと思います(キツイかな?)
 教育委員会・学校の対処も何か起こってからあたふたとしているのがテレビを通して伺えます。昔では考えられないことが起こっているのでわからないのではないのですが・・・無条件で安全が手に入る時代でなくなっているのは悲しいです。岡山県(?)に民間の学校ができたりしていましたが、いい意味で学力向上以外にも安全性なんかに関するノウハウを持った企業の参入が望ましいかもしれません。