善意より純粋

 過日は「せちがらい」という話をしましたが、もちろん優しさにも触れています。
 先日の梅田に行った折。デパートの地下で食べるものを買って、屋上で食べようということになりました。妻が地下へ買い物に。僕が屋上へ場所取りに。息子は僕が。(この時エレベーターに乗せてもらえませんでした)
 屋上に出ると息子が泣き出しました。そこへ小さい男の子がどこからか駆けてきて、息子の頭をなでてくれたのです。ただし力の加減ができないので、現実には力いっぱい「ぐじゃぐじゃっ」としてしまい、息子は尚の事大声で泣いたのですが。
 その子のお母さんが慌てて引っ張って行かれましたが、まだ何度も執拗に来ようとする少年。
 自分よりちっちゃい子が泣いてるから、いい子いい子してあげようと思ったんでしょう。なんて優しい子だと思いました。「善くあろう」という思い以前の、純粋な気持ちですよね。