初梅田

 今日は創初の梅田行き。と言っても彼にとっては試練の日でありまして、まあ妻のための一日です。何せ子供が生まれて以来一度も妻は繁華街に出ることなく子育てに専念していましたから、「梅田で一日ぶらぶらしたい!」というのは切実な願望であった訳です。
 友人への贈り物を選びたいということでポケモンセンターへ行ったのを皮切りに、とにかく僕は人の流れの少ないところへ避難して息子と共に妻を待つ。ひたすらこれです。かなりいろんなところを思う存分ぶらぶらできたので、妻も楽しむことができました。
 今日つくづくわかったこと。
 デパートのキッズルームというのは実に充実している! 授乳からおむつ替え、ミルク作り、離乳食やり、とにかく何でも安心してできる配慮がなされている。これに比べるとホテルは全然そんな配慮する気はないようですね。用途が違うといえばそれまでだけど、これからは必要なのでは。
 もうひとつ。本当に誰もよけてくれません。もちろん「ベビーカーのお通りだ、どけどけ!」というのは大きな勘違い野郎で、偉そうにする権利などないのですが、それにしても邪険にしこそすれちょっとも避けてくれる気配もない。エレベーターでもスペースはあるのに無視して目の前で閉められたり、はしっこい子供を利用して先に反対行きのボタンを押されたり、結局全然エレベーターには乗らせて貰えなかった。こんな言い方は被害者意識の塊のようで言ってる本人も嫌なのですが、それでももうちょっと暖かいものかと思ってました。肌で感じる空気ってあるじゃないですか。ひしひしと感じる「邪魔にされてる感」が、ものすごく悲しかった。

 まあそれはそれとして。
 息子は疲れてぐったりでしたが、せめて妻がひとときのびのびと楽しんでくれたので、ほんのちょっとだけ孝行できた気分です。ずっと世話かけてるから。