『ゼロ・グラビティ』

 予告編を見たときには、「宇宙空間に放り出される。」これだけのシンプルな話でどうやって一編の長編映画にしているのだろう? と思いましたが、見事な作品だったと思います。太郎丸さんのアドバイスをいただいて、3Dで劇場で観られて本当に良かった。
 シンプルなストーリーの「行間」にいろいろ考えさせるものが潜んでいて、観る人によって様々メッセージを受け取ることができると思います。「生命」。やはりこれを強く胸に刻みつけられました。映画を観たのは年明けすぐでしたが、もし今見れば尚更その観を強くしたでしょう。
 突っ込み処も多いのでしょうが、そんなことよりもこの臨場感を体感することの貴重さを思います。まったく、気づいたら自分が宇宙空間に居る気になっています。息止めてたもん。そして最後の最後に感じる重量感! そしてタイトルの『GRAVITY』。
 映画館で体験すべきですね。