天神橋サンボアにて(昨日)

 こちらもたいそう久しぶり。
 ハイボールと、あと一杯ウイスキーを何か飲んで30分コースだなと思って行きました。気になっていた竹鶴のシェリー樽フィニッシュがあったので、次これ行こうと思いました。
 そしたらカウンターにちょこんと乗っているおつまみのメニューに目が留まりました。「切干大根の煮物」「玉ひもの甘辛煮」「ししゃものスモーク」。何れも300円というのも魅力的やなあ、と思っていたら、お隣の方がししゃもをオーダー。「やられた」と思ううち、いい香りと共にその方の手元へ。思わず「いい香りですね!」と口にしてしまったものだから、なんと隣の方が「よかったらひとつどうぞ」とすすめて下さるではないですか! 勿論ありがたく頂戴してしまいました。
 で、僕も竹鶴と一緒に玉ひもを注文。もちろんおひとつ差し上げました。
 そうこうしてるとマスターが僕に「モルトお好きですよね」と、棚の中からボトルを一本取り出され、「こんなのありますから、また次の時でも良かったら」と仰る。
 噂だけは時折耳にする逸品。開店お祝いの貰い物ゆえ格安で供せられるとのこと。次回なんて言ってたら絶対に無くなってると思ったので、酒量ややオーバーながら(このお店は一杯の量がめちゃくそサービスサイズなので)、有難く次の一杯にオーダーしました。但しシングルで。あんまりはっきりとは言えない。真っ赤ランと書いておきます。
 これも折角の縁なので、お隣さんにもひと口差し上げる。その様子を見てたマスター、「そんな素敵なお二人に」と、余市蒸溜所土産と思しきニューポットの小瓶を出して来られ、我々に少しずつ下さった。ちゃんとこの時点で独特の甘みがあるんですね! これがやがて樽の中で熟成していく・・・・。
 この前にお隣さん、次にオーダーされたおつまみも分けて下さってたんです。僕はニューポットで口の中が変わった後のもうひと口を差し上げました。そうするとまた甘さが変わるんですよねえ。
 なんか、すごく豊かな短時間を貰いました。ええ店やなあ!