権利の束

 先日「リーダー研修」という生徒向けの企画を行いましたが、その中で大学の先生をお招きして「著作権」についての勉強もしました。
 やっぱり知らない話がたくさんあってとても勉強になったのですが、特に注目は文化祭などで著作権に抵触する恐れのある種々のケースについて可か不可かというお話。
ひとことで言えば「ほぼアウト。」ですね。相当に認識が甘かった。だから仮に弁護士さんに相談したりすると、殆どのものが「やめておいた方がいい」という話になる、と。ただ先生が仰っていたのは、「危ない橋は渡らないというテもあるが、一方で若い才能を摘んでしまう可能性もあり、細かいこと言わずに伸び伸びとやって欲しいという思いもある」。また、「厳密に法執行ということになればアウトでも、それをいちいち本気でやるのは『大人気ない』」。それはそうなんですよね。
 ここで自分にとって問題になってくるのが、さて、いざ行事の際、我々はどういうスタンスで指導をすればいいのか、ということ。相手が「大人気ない」ことをしないという前提で「気にするな、やっちゃえ」などと言えるはずは勿論ない。かと言って、本気で全て自粛するとなると、本当にこれまで当たり前にしてきた企画もほぼまったくできなくなってしまう。軽音の献血ライブだってアウト。
結局、「易きに流れる」「必然性がない」という姿勢には絶対にならないようにしつつ、本来的な「権利問題」についてはしっかりと認識してもらいながら、生徒から生まれてくるアイデアや意欲は最大限活かしていけるように塩梅を探っていく。それしかないのでしょう。
ケイタイで簡単に記録でき、簡単にネット上にアップしてしまえるご時勢ですから、なおのこと気配りが必要です。誠に難しい世の中です。しかし、いい勉強にはなりました、本当に。