学校のクリスマスツリー

 職場に今クリスマスツリーが飾られています。公立の学校でクリスマスツリーを飾っているところは、そうないでしょう。このツリーは、今春退職された先生が本校に寄贈して下さったものです。この学校を愛して下さっているのだなあ、と、しみじみした気持ちになります。
 ところで先日放課後、ある生徒ふたりがこの場所を通りながら、「どうせならもっと大きいツリー飾れよなあ」「ホンマこの学校ショボいねん」という会話をしているのを聞いてしまいました。せつない気分になりました。
 もちろんあの二人はこのツリーがどういうものであるかを知らなかったでしょう。大して悪気もなく、ただ会話の流れで出ただけの言葉だったかもしれません。だからこの二人を責める気持ちはないのですが。ただ、その時思ったことがあります。
 ものごとをどうとらえるかによって、その人の「幸せ度」って、ものすごく変わるなあ、と思ったんです。学校に飾られてるツリーを見て「わあ、キレイ」と思う人と、「なんや、ショボ」と思う人とでは、明らかに前者の方が、ほんのひととき幸せな気分になれたわけです。事情は何事も同じで、ちょっとしたことをプラスにとらえて喜べる人、感謝できる人は、きっと間違いなく人生のうちに幸せがどんどんたまって行って、結果幸せを呼び込める人になっていくと思うんです。でもそうではなく、何にでもケチをつけたり、ものごとを人のせいにしたりして文句ばっかり言っている人からは、あったはずの幸せも逃げて行ってしまうのではないか?
 どうせなら幸せを呼べる人生が、僕ならいいです。

 街もいよいよ本格的にクリスマスシーズン到来。これからどんどん夜の街もクリスマス一色になっていきますね。明日から12月。

(今日クラスで配った学級通信の文章ほぼそのまんま転用)