気になる1点というのは

 鳥猫さんが絶賛しておられる映画『ヒックとドラゴン』。http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1580441644&owner_id=2177369
 評しておられる通り、どの年代の人にも楽しめる映画だと思いました。子どもに見せてやりたいなと思える作品。
 それでも僕にはいっこ気になる点がある、というのは、作品の出来というより好みの問題。
 (以下ネタバレあり)最後にドラゴンと人間が共闘する敵はドラゴン族の大ボスです。ドラゴンたちにとっては同族。むろんその大ボスに命の危機を曝されて無理やり働かされていたのだからドラゴン族にとっても敵となるのはわかる。けれど、人間と協力して立ち向かうに何のためらいも迷いもないのはやはり不自然、というか作劇上の都合を感じてしまったのです。そして人間と共闘し命をかけたトゥースとヒックの捨て身の戦いの結果見事悪の元凶である大ボスを打ち破るのですが、なんとなく人間がドラゴンを解放したという感じがいかにも世界の警察を自任するアメリカらしいなあ、と思ってしまったのです。
 ストーリー展開上必要なことだというのは解るので、あくまでこれは個人的な好みの問題かと。そして、映画は原作と全然違うとのことなので(もちろんこれは、いつも言っている通り僕にとっては映画化姿勢としてプラス評価につながる要素ですが)原作も気になっています。