袋叩きなご時世

 昨日の更新を書いていて改めて思ったのですが、本当に、誰かひとたび槍玉にあがるととことん袋叩きに遭うのが最近のご時世だなあと痛感します。
 まあ昔から世情などそんなもんだったかもしれませんが、インターネットのせいかそれが暴力的に加速している気が。
 サッカー日本代表の岡田監督評が、ワールドカップ前後でくるりとひっくり返り、今は大絶賛の嵐ですが、そんな中8強を逃した翌日の朝刊に、作家の馳星周氏が痛烈な岡田監督批判を書いていました。選手のことは称えていましたが。「岡ちゃん、ごめん」連呼の最高潮の時でした。僕はサッカーを論じる頭を持ちませんから書かれていたことの是非は判断できません。しかしあれだけの岡田・是の世評のただ中に、その世評と正反対の持論を堂々と述べるということについては凄いことだなと感じました。
 ああいう論評ができるのも新聞ならではだなあ、とも感じましたが。インターネットでは、学校の教室のように(悲しいことですが)、周囲の顔色を窺って、怖くて思ったことも言えない。いつどこから顔の見えない暴力を喰らうか、わかったもんじゃない。