映画「消されたヘッドライン」

 銃による殺人事件と若手議員秘書の事故死に端を発するスキャンダル。無関係と思われた事件を追う記者はふたつが繋がっている可能性に気づく。話題の議員とその妻とは若い頃からの友人。その友人をかばいつつ記者がたどりついたのは、巨大な闇組織の存在だった・・・・。というような梗概でしょうか。
 これまた試写で拝見。BBCの人気テレビドラマを舞台をアメリカに置き換えてハリウッドで映画化したものとか。政治もののミステリーとしては王道で、そつはないが新味もない、というのが大勢の評価のようです。が、豪華出演陣の演技も見物ですし、長めで複雑なストーリーをギリギリのところでうまくまとめているので必死になって引き込まれます。緊張感があります。主人公の新聞記者は報道というものに対して強いポリシーを持っており、下衆なスキャンダルねたで売るのではなく、あくまで真実を追究し、危険も臆さない。しかしそこに猛進するがために、親しいものの心情を図らずも踏みにじってしまったりもする。そんな人間描写が秀逸であるように思えて楽しめました。最後の最後に来るどんでん返しが賛否あるようですが。
 もとのイギリスのドラマも観てみたいなあ、と、またぞろ比較の虫が。NHKで放送・再放送してたらしいんですがそんなの全然知らんかった。日本版DVDは出てないしな。この映画版がDVD化されるときに一緒にリリースされないかな。
映画予告編

こちらオリジナルのドラマの方