佐野史郎だった!

 ドラマ『ガリレオ』の原作『探偵ガリレオ』と続編『予知夢』を読んでいるわけですが、文庫版の解説を読まれた方は先刻ご承知の通り、あの湯川学教授のモデルは佐野史郎だったのですね! 作者東野圭吾は名作『夢見るように眠りたい』を見て探偵のイメージを構築したとか。福山雅治とは全然タイプが違いますね。福山ガリレオも相当キャラが立ってて面白いですが(いつも途中で風呂に入ってしまってまともに通して見たことのないやつが偉そうに言ったらいけませんが)。まあドラマの方にはそれどころではないビックリがあって、実はヒロイン内海という刑事は原作には存在せず、同じ位置づけにいるのは湯川とは大学の同窓である草薙という「男の」刑事なんですよね。ストーリー自体は結構原作に近い形で毎回展開しているようですが(全くおんなじ台詞なんかもあったりして)。
 テレビのドラマにはやっぱり美男美女のストーリーが欠かせないということでしょうかね。湯川がひらめくと所かまわず数式を書きはじめちゃうアクションも「これは原作にはあらへんな」と思ったらやっぱりそうでした。映像表現としての面白さですが、ちょっとマンガっぽすぎるか。
 直木賞を受賞した『容疑者?の献身』がこのシリーズの第三弾であったということをこの度初めて知りました。それで興味持って原作読んでみる気になったんです。この第三弾は映画化として進行しているようですね。


 それはそれで勿論いいとは思うのだけど。佐野史郎で映像化されていたらと思うと、全然違ってたんだろうなあという想像が掻き立てられるよなあ!