評価

 年度末ということで例の管理職による評価というのが提示された。これからはこの評価がお給料に反映されます。
 前から申し上げる通りウチの校長さんはとても生真面目な方で、わざわざ全教員の授業を一回ずつではあるが参観された。この評価システムでなるべく賃金格差が生じないようにSABCDのBを広く取るようにされているとのこと。ややこしいんですが6項目について一次評価(教頭先生)と二次評価(校長先生)がそれぞれ3段階でチェックされた上でSABCDに変換され、最終的にそれを全部あわせて総合評価がまたSABCDで出される。僕は全部Bで総合B。参観を受けた授業が(前年度と違って)大変不本意な出来だったので今年度は確実に評価落ちてるだろうと思っていたから、これは意外でした。それどころか「学ぶ力の育成」の項は一次二次ともに3段階で上。所見には「国語の教科指導方法については定評がある」との言も。あと一個、「学校運営」の項も上だったのは、教科主任してるのと、先日何回か新校合併の打ち合わせに行ったからでしょう。自己評価は全部「中」にしてたのも含めて「謙虚過ぎるなあ」と言われました。予想以上に評価してもらったんだなと思うと同時に、まあほとんど全ての先生がこんな感じで評価されてるんだろう、とも思いました。
 部屋に戻って隣の席の先生に話すと「え、先生がB?」と言ってくれました。なんでもクラブ指導で付き合いの多いいわゆる困難校なんかではほとんど皆さんAになるらしいですよ、とのこと。そういうことはあっていいだろうと思いつつ、この先生はご自身がA評価なのかもな、とも思いました。とても生徒思いで指導力のある方だと思うしね。意外と同僚からは評価されてないのが不思議。
 で、その後ぼつぼつと部屋の他の先生方も校長室に呼ばれて評価を開示されてくるのだけど、皆さん概ねご不満の様子なんですね。結構辛口のことも言われた、みたいな感じでショックを受けておられる。細かい内容までは訊ねやしませんが、ああ、やっぱりみんな自分の教員としての能力や働きに自信あるんだな、と感じました。僕みたいに受け取っている人は少数みたい。
 それとは別に。我が学年主任が一次評価の方でひとつえらい厳しい評価をされたとのことでした。二次の方で校長さんが相殺してくれたので総合的にはまるく収まったのですが。これは思い当たるフシがある。修学旅行の件で主任は何度か教頭さんの指示に楯突く格好になっていた。それは僕らにしたら理不尽な点を頑張って跳ね除けてくれたと思うのだけど、教頭さんにしたら面白くなかったのだろう。加えて教頭さんでは埒があかないということで直接校長さんに訴えかけて話が通った一件もあり、これが間違いなく決定的に心象を悪くしたのだろう。しかし、こういう感情的なところであからさまに評価を落とされかねないのがこのシステムの恐ろしいところですよ。なんせ給料に直接影響しますからね。そりゃ誰だってお上にへいこらするようになるでしょうよ。完璧に思うツボだ。校長さんが生真面目だからウチはいまんとこ大丈夫なようだけど、今後長い教員人生、一体どうなって行くのか・・・・。僕も結構職員会議でクミアイ寄りの対案に賛成したりして、決して管理職から見るとかわいい職員ではないです。いつ「不適格教員」の烙印を押されないとも限らない。本気で怖いんですけど・・・・。