迷惑をかけている

これがギニア太鼓だそうです

 まずは早速昨日のニュースから。
 (以下引用)
 
 「ギニア:太鼓学ぶ日本の若者が続々入国…外務省苦慮」
 政情不安が増し、日本人への退避勧告も出されているアフリカ西岸のギニアに、「伝統のギニア太鼓を学びたい」と入国する日本の若者が相次ぎ、外務省は対応に苦慮している。危険情報のレベルを最大に引き上げて注意を呼びかけているが、危険を知らずに入国する若者はまだ増えそうだ。
 ギニアでは昨年から物価高騰を機に政権への不満が高まり、先月には政府とデモ隊が衝突して多数の死傷者が出た。2月12日には戒厳令が出され、外務省は翌13日、在留日本人への退避勧告と、入国希望者への渡航延期勧告を出した。
 しかし、日本では最近、ギニアの伝統太鼓「ジェンバ」の人気が高まり、演奏方法を学ぶためツアーで現地入りする若者が増えている。17日現在外務省が確認している在留日本人51人のうち、半数以上の短期滞在者28人の全員が「太鼓関係者」。20代後半から30代前半の若者がほとんどで、半数は女性という。
 ツアー参加者は格安航空券で渡航しているため、緊急に出国する便への振り替えは難しい。首都コナクリからパリまでの便は片道二十数万円もかかり、参加者は出国に乗り気でない。外務省は日本に残る親族に対し「飛行機代を出して出国を促してほしい」と呼びかけている。 毎日新聞 2007年2月16日 
(引用以上)


 渡航した若者を皮肉るつもりはないけれど、こういう話を聞くとつくづく日本というのはまだ裕福なのだな、と思う。太古を学ぶためにどんどん若い人が海外渡航するのだから。格安航空券で行っていると言うのだから特別裕福な家庭の子女という訳ではないのだろう。それはともかく、戒厳令が布かれている国、在留者に退避勧告が出されている国に簡単に行けてしまうというのはどういうことなのか。何も知らずに行こうとする者にそういう情報を旅行会社は提供しないのか。また、国はそうさせるような充分な方策をとっていないのか。もちろん海外渡航しようとする本人も、これから行こうとする国の現状をちゃんと調べる自己責任は伴う。この時勢だ。治安の悪い国、戦争に近い状態の国はいくらもあるのだから。もしそういったことが充分になされた上でのこの状態であるのなら、行く人間の意識が余りに低すぎるということになるのだろうけれど。
 こんなに他国に迷惑をかけっぱなしにしていてはいけないのではないか? 国家レベルの問題だろう。渡航費用を一時立て替えてでも、早急にこの若者たちを帰国させないといけないのではないか?