手のエッセイ

手をめぐる四百字

 「”手”をめぐる四百字 文字は人なり、手は人生なり」(文化出版局)という本を買いました。季刊雑誌「銀花」の、かなり長い期間の連載をまとめたもののようです。題の通り「手」にまつわる400字エッセイを、様々な分野の方が書いておられるのですが、内容もさることながら全て本人の手書き原稿をそのまま印刷しているところに惹かれました。正直、読みにくいです。でも活字であったら絶対に伝わって来なかったであろうものに確実に魅了されます。それは「迫力」だったり「おかし味」だったり、時には「気障ったらしさ」だったりもするのですが。カラーなら尚のこと良かったのでしょうが、コストの問題なのでしょうね。久し振りに原稿用紙に太字の万年筆で作文してみたくなりました。