顰蹙を買うひとたち

 がいこつさんも先日mixiの日記で触れておられましたがhttp://mixi.jp/view_diary.pl?id=340896837&owner_id=3734961 (←mixi加入者しかご覧になれません。申し訳ない)某大臣の失言についてですね。
 女は子どもを生む機械などという表現、ほんのちょっと考えれば絶対口を滑らすはずのないような台詞ですから、本当に品性がないのでしょう。国会でねちねちとやられて遂にキレてしまった様子をテレビで見ました。気持ちはよく判りますが、悪いのは自分なので同情の余地はないですね。しかし第二の失言「結婚して子どもを二人生むのが健全」という趣旨の表現の方は割と軽く流されているようです。それこそがいこつさんも指摘されてましたが、これをさして重く感じないなら相当感覚おかしいです。既につけ込むネタがあるから野党も大して興味なかったのでしょうが。
 僕は、加えてこの大臣を擁護する首相の言い草に愕然としたのですがねこちらは余り言及されてないような気がします。曰く「(自分たち夫婦にも子どもはいないが、大臣の)言い方にどうこう言うのではなく、彼の真意を汲んで・・・・云々」と。あたかも野党や世論の方が些事に拘っているかの如き言い方だとは思いませんか? 自分たちにも子がない、と言ってさも自身被害者側の立場の人間だが、というスタンスを取っていますが、いろんな事情で結婚できなかったり子ができなかったりする人が傷ついたり不快に思ったりすることを理解できるのであれば、こんな言い草は出て来るはずもありません。公の立場にある人まして国政を背負う人が人を傷つけるようなことを言ったらその時点でダメなんですよ。本質的にそこが理解できてないとしか思えない。任命権者としての責任に加え、自身も重篤な失言を犯した罪は大きいです。
 この政権は短命に終わるのでしょうが、それにしても短期間でかなりいろいろと重い政果を挙げちゃいましたね。この流れは、もう止めることはできないのでしょうか。