ポートエレン

23年ものと26もの

 ポートエレンという蒸留所は、やはりもう再開の見込みはないのですね。その閉鎖した1983年に最後に蒸留されたものを去年瓶詰めしたモルトです。写真左。右の小瓶は以前東京で買ったもの。こちらは1979年蒸留2005年瓶詰め。比べ飲みしてみます。度数がかなり違うので加水の加減が難しいですね。
 この1983年の代物の宣伝文句です。ネット上の文言をそのまま引用。(以下引用文)
 
 ポートエレン・ザ・ファイナル・ヴィンテージ 1983/2006 23年 45.9°

 この度、ダグラスレイン社より、大変貴重な最後のビンテージである1983年ものを一樽、弊社に譲って頂くことができました。2006年9月にボトリングされたこの樽は通常のOMCとは違い、一切の加水をせず特別に樽出し、そのままの度数でボトリングされています。そして特筆すべき点は、一樽でたった140本しか生産されなかったということ。加えて、カスクストレングスで45.9%という度数。以前このファイナルヴィンテージとしてリリースされた物は、ボトリング本数も多く、色合いも薄め、度数も高め、若さのあるタイプでした。今回この弊社限定物は、色合いや度数からもポートエレンの個性+ボトリングされたばかりとは思えない熟成を感じられる逸品です。蒸留所の歴史の最後の年を飾ったこのファイナルビンテージ、そして世界でたった140本の逸品、こんな貴重で素晴らしいモルトを弊社にて販売出来ることは大変幸いなことでございます。

<フレッド・レイン氏テイスティングノート>
香り: ドライ、ソルティー、ピーティーで、加えて徐々にヨード香が際立つ
味わい: ボディはそれほど厚くはないが、力強い大洋の香りや浜風は健在で、革のような風味が拡がる
フィニッシュ: 長い、スモーキーで際立つフェノール香、レザーの感じが続いていく

(引用以上)
 如何に貴重な1本であるかをこれでもかというほど強調してますね。心を引き締めて頂きたいと存じまする。