それはちょっと・・・・ ②

ちょっと!ちょっとちょっと!

 学校に対する保護者からの苦情には、近年本当に不条理を感じるものがある。無論ほとんどのご家庭はものすごく理解があり、どんくさい担任を暖かく見守って下さっているのだが。
 先日は、ある先生が後半休を取ったことに苦情が入ったらしい。授業があるのに休んで帰るとは何事か、ということなのだが。そこまで言われる筋合いあるのかな。どなただって、仕事のある時に休みとらなきゃならないことだってあるでしょう。なんで教員だけはアカンのですか。誰にだって急に止むを得ない事情は発生する。いや、たとえ止むを得ない事情でなかったとしても、単なる休養であっても、怒られる筋の話ではない、とさえ思う。ウチの職場は大部分の学校がそうであるようにちゃんと自習監督が当てられるようになっている。当然自習課題も用意されていたであろう。それまでの授業の流れで、そのクラスだけ進んでいて、ということもよくある話。
 無論、個人的には授業に穴をあけるつもりはない。特に担任をやっていると休みなんてとれない。それでも出張や研修で出ないといけないこともあるし、これからは家庭で急なSOSが出されることだっていくらでも考えられる。そんな時でも教員だけは公的に認められた年休を取得することが許されないのだろうか?
この一件でどんな影響が出たかというと。来月僕らは修学旅行の下見に行く。実際の修学旅行の時期になるべく近い方がいいので、来月の頭、試験期間中に土日月と行って来る。月曜日は教務課に頼んで試験監督が当たらないようにしてもらう。こういうのは、出張や年休を取るとき普通にお願いするのと同じ。そのぶん他の日に多めに監督が当たる。ところが、これを生徒に言うな、ですと。担任全員が一斉に休むのは都合が悪い、たまたまそれぞれ別の出張が重なったことにしろ、と。そして(これはどこの学校でも昔から同じだが)出張経費は二人ぶんしか出ない、認められてないあと二人は年休取って行け、ですと。仕事しに行くんですよ。なんでそういうことになるんですか。結局外聞を憚って、ということ。何の文句を言われる筋合いがあるかと思うが、保身のためには止むを得ないのだろう。本当に納得が行かない。昨日からずっと機嫌が悪い所以である。