初オペラ

リュート

 libra55さんに誘っていただき、初めてオペラを観ることになりました。スタッフの方をご存知ということで情報をまわして頂きました。僕同様オペラを観たことがなかった妻がとても興味を示してくれたので、これは是非と思って同行させていただくことに。長いことお会いしてなかったたろへさんもいらっしゃるということで、これまた楽しみにしてました。
 「デイダミア」という、ヘンデルの日本未公開作品http://www.vivava.org/03CoF/03co060916.html。僕は全然判ってなかったのですが、「バロック・オペラ」というジャンルになるのだそうです。ストーリーはかのアキレスがトロイとの戦いの前、「この戦に加われば死ぬ」というお告げを受けた父の命により姿をくらましている折の恋愛譚。タイトルのデイダミアというのが恋のお相手です。
 この、デイダミアを演じた歌手の方が凄かった! 無論どの歌手の方も迫力あって、初めて生で接する身には劇的だったのですが、中でもこの谷村由美子さんという方は突出してましたね。ひとたび歌い始めるや、ぱあっ、と空気が開けて行く。人の肉声がこんなにまで陶酔させられるものかと驚愕しました。なんでも主にフランスで活躍されてる方で、今回のキャストの中でもピカイチとか。納得です。
 バロックということで弦楽器中心の編成でしたが、中で見かけない楽器がひとつ。パンフレットによるとluthというようですが、古楽器ですね。作曲当時には一般的だったのでしよう。チェンバロもあって、独特の音色になっていました。
 鑑賞後皆で食事に行きましたが、途中からlibra55さんとたろへさんのお知り合いである今回の舞台の舞台監督さんも合流下さって、いろいろ教えてもらったのが↑のいろいろな情報です。VOCという団体http://www.vivava.org/はこれ以前からヘンデルのオペラ日本初演企画に取り組まれているそうですが、殆どギャラ無しのボランティアに近い活動だとか。そういう事情あっての独特の和やかな雰囲気があるそうです。もちろん舞台自体は真剣そのものですが。
 いや凄い体験ができました。みんな言ってましたが、座って聴いてるだけなのに、すごく消耗しました。それだけ凄いエネルギーだったんですね、この舞台は。