教室で議論勃発

さすがに雲の流れ速かった


10月初旬に迫った文化祭についての話し合いの中で、昨年この時期盛んに話題にした「異装」が問題になった。
クラスの企画を真面目に練ってくれてた子たちが、例年どのクラスでもする「全員揃いのTシャツを作る」に待ったをかけたのだ。いくら安いものを探しても結局アレで相当予算を食ってしまう(手間も時間もね)。今年度から売り上げ金はクラスに入らず上納しなくてはいけなくなったから、極力赤字は出したくない。そこで「揃いTシャツ」は止めにしたらどうだ、と提案したのだ。案の定元気な(しかし責任のない)連中が猛反対。「文化祭を制服でするって? マジで言ってんの?」 そこで両者が主張。
「やりたい」派。せっかくの祭。盛り上がりたい。Tシャツを揃えて一体感も出したい。第一、みんなごっちゃになる当日、ウチのクラス、ウチの店、ってわかんなくなるやん。
「やりたくない」派。上記コスト計算以外にも… ①クラブなどにも関わってるので、毎年作っても結局着る機会がない。②個人的に本当にお金が苦しい。家の経済状態を考えてもとても親に甘えられない。
教室の雰囲気は険悪になったが、実は僕は結構嬉しかった。これまでこんな議論になったことはなかった。まあ要するに「やりたくない」派が泣き寝入りしてたんだがこれまでは。言いにくいことをあえて発言し、またそれに対して「やりたあ」派もちゃんと応戦しとる。
ニヤニヤしてばかりもいられない。これをどう「落とし処つける」かは結局担任の仕事だ。例によって上策はない。
「やりたくない」派の勇気ある発言を、ただ「シケた連中」に堕とさないように。そういう気持ちの人もいたんや!という気付きに昇華できるように。でもって、両者とも気持ちよくこれからのクラス企画にかかわっていけるように。 …って、おい、どうしよう?