教育実習

 今日からウチでは教育実習が始まった。久し振りに担当する。とは言ってもホームルームだけ。国語の人だが、在校中に指導されたS先生が教科指導は買って出られた。在校中のその人を知る先生方に言わせると、とても勉強も読書も熱心なのだが、内気で人と接するのが苦手。果たして大丈夫なのか・・・・ということだった。話を聞いてて我が事のように思えて来た。僕も真面目ではあったが気が弱く、人前で話す時には耳を真っ赤にしてちっちゃなちっちゃな声でぼそぼそとやってたもんだ。だから中高時代の友人なら僕が今この仕事をやってると聞いたら、皆口を揃えて「おいおい、お前に勤まるんかいな」と言うだろう。だから僕はその人に会ったら、大丈夫なんとでもなるもんでっせ、とお話しようと思ってた。けれどいざいらして見るとシッカリしたもんで。もちろん生来の内気さは感じるが、彼を知る先生方が見違えたと称しておられた。そんなもんです。
 さて本番だが、朝一番から結構いきなりで「出席とって下さい」とお願いした。まあいろいろ考えはあってのことだが、採用試験は受けるかどうかわからないとのことながら教育に関係する仕事には就きたいと仰っていたから、多少は厳しめに行きます。クラスの連中は案の定大歓迎。とってもええ感じです。4限のHRでは副担任のYさんにも協力いただいて体育祭の祝勝会と称して皆でジュースで乾杯したが、その中にも実習生さんに入ってもらった。これから3週間、生徒にとっても実習生さんにとっても、いい出会いと経験になるようサポートに徹しようと思っている。
 出身校でも教育実習が始まっている。ゆきんこからメールがあった。そうだ、彼女も行ってるんだ。俺がみたかったなあ。その前の代の卒業生が実習に来る前に転勤してしまったので、まだ自分が送り出した子を担当したことがない。しごいてやるんだがなあ。でも実習というのも独特なもんで、僕自身も実習でお世話になったM先生は新たに恩師となったし、前任校でホームルームだけながら担当した白と黒さんとはこうして今もお付き合いが続けられている。今回も、誠心誠意勤めようと思っている。