餃子とピザと歌声蕎麦屋

松林の舞台裏

 松林「餃子の会」である。
 行くと既に常連さんたち餃子作りを始めておられる(苦闘の舞台裏はこちらでhttp://mifiko.blog6.fc2.com/blog-entry-19.html)。僕は手伝いもしないで親父さんとビールを飲みはじめる。窓の外は過剰なくらいの八重桜の花吹雪。ポケモン客の子どもたちがはしゃぎまわっている。スギさんがグラス片手にふらりと外に出て煙草ふかしはじめた。「花見酒だな」と親父さん椅子を外に持ち出した。ぼつぼつと常連さんが集まりはじめる。中のおひとりが、餃子のかわを使ってピザを作るよと言って買い物に行かれる。芸のあるお客のなんと多いこと!
 やがて「餃子の会」は始まった。筍の漬物を持って来られる方、イカナゴの釘煮を持って来られる方・・・・自然とメニューが豪華になる。またそれがことごとく旨い! さすがここの常連さんだなあ。
 餃子は揚げ餃子だが、ちょっとだけ焼いてみたり、人数分水餃子が出て来たり、と、餃子もフルコースになった。
 東京の方に転勤になる方がおられ、「送別だ」というのは単なる口実、またもギターが持ち出され、歌声蕎麦屋と化した。80年代のナンバー中心にみんなで熱唱珍唱。ゴダイゴ銀河鉄道999」の歌詞が澱みなく出てきた自分に呆れた。
 結局12時近くまで騒いでいた。みんな自分がどれだけニンニク臭いかもわからずに機嫌よく解散。
 印象に残ったお話は今回も数あるが、ここ数日のこともありやはり四方さんの「悪いと思ったら素直に謝るよ」という、これだな。簡単に謝りすぎる、とも言われるそうだが、やっぱり素直に非を認められる大人の方が少数派なんだな、と改めて思った。