ワインの知識

撮影中

大黒正宗大吟醸があまりに旨すぎてアッという間になくなってしまった。山本酒店に行かねば。
蕎麦が喰いたくて、臨時召集をかけていたのだがうまく都合が合わず、この日は山本さんとこだけmifikoさんに付き合ってもらって行った。
僕が店に着いた時には既に盛大に大黒の試飲会になっていた。それがいつしか焼酎にかわり、更にワインに。
ご主人はワインも大変詳しく、この日は貴重な本も持ち出していろんなことを教えてくださった。山本さんのモットー(?)は「おいしいものを安く」。ワインも然り。じゃ、どうやって上手にワインを買い求めれば良いか?
その最大のヒントはラベルにあり、であった。
ワインのラベルには、①生産年 ②産地 そして場合によっては③使っている葡萄の種類 ④畑 までもが記載されている。細かな処まで明示されているものほどしっかりした、というか、多くの場合高価にもなるのだが、まあ出自がハッキリしておる。これをちゃんと読み取りさえできれば、「これ旨いな」と思ったそのワインが生産された畑のなるべく近いところのものをちゃんと探し出せるという寸法だ。たとえば有名なロマネ・コンティ。とんでもなく高価である。だがかのメーカーの所有する畑の位置を熟知しておれば、その近所の畑で作られたワイン(ちょっと乱暴な言い方だが。ちごうてたら訂正お願いしますね、山本さん)を見つけることができ、そしてそれが知名度の低さ故比較的安価で売られているのであれば・・・・。同じではないが、かなり近い好みの味が期待できようというものではないか! ただしこれにはかなりの知識が必要。同じ地域でもどの標高、どの向きに面した土地か、年代による気候の良し悪しは、という知識だ。それは然るべき資料を当たればちゃんと記されている。(そういう貴重な本を見せていただいた。ちゃんと畑単位で名前も書いてあってビックリ!) ソムリエと呼ばれる人の頭の中にはそういう知識が入っているのだ。そして山本のご主人の頭にも。
ということで、気に入ったワインに出会えばラベルをとっておくべし、である。そしてそのラベルを持参してスタッフのいる店やワインを扱っているバーの主人などに訊ねれば良い。ワインというと本当に種類が多く、また店が違うと品揃えも全く違うので、たまに気に入ったワインがあっても同じものを探すのはほぼ無理。大きな店に行ってもカンで買うしかない。頼りになるのは味について書かれたちょっとしたメモ札と、産地(国)、そしてまあ値段(予算)だ。でもこの方法ならかなり確実に求めるイメージに近いものを探せそうである。しかもご主人が、ワインのラベルを保存しておくためのシート「ワイン日記シート」というスグレモノまでわけて下さった。以前ちょっとだけ酒やワインのラベルを集めようとしていたこともあるのだが、剥がすのも整理するのも大変で、短期間でやめてしまっていた。このシートがあれば簡単に剥がせて整理も楽チンそうである。そして気に入ったワインのラベルの持ち運びもスマートだ。よ〜し、頑張るぞ!(って、何を)
という話をしながらまたフランスのしっかりした味わいの赤ワインを封切ってふるまっていただきました。この後改めて飲みに行く必要もないくらい飲んでしまいました。ゆうに2時間は店に居座っておりました。ど〜もスミマセン!
で、麺喰いは? ハイ。結局西宮のはがくれで「はりはりうどん」をいただきました。はがくれで熱いうどんを食うのははじめて。旨かった。ついでに(?)ダバダ火振りをロックでいただいた。なぜかうどんでは日本酒を、という気にならなくて、珍しく焼酎になりましたとさ。結局飲んでるんじゃん。


(山本さん、こちらがmifikoさんの日記です。http://mifiko.bblog.jp/monthly/2004-12/
で、この日の記録がこちら。http://mifiko.bblog.jp/entry/100076/中にある写真のうちの一枚の、撮影風景がウチの今日の写真。ややこしい。しかし写真うまいな。)