この色が欲しかった

ペンと、インクの色

金曜日にまたもナガサワでペン・クリがあった。今回はパイロットの広沢さん。昨年引退と伺っていたので今年も来て下さって嬉しい。
セーラーの長原翁と対称的に、広沢さんの調整は大変理路整然とした説明があるので素人にもものすごく納得がいく。そして大変丁寧にしてくださる。
今回はペリカンの限定品を持参。太字とは言えペリカンならまだもうちょっと書きやすいもんだろうに・・・・というくらい個性のきついペン先で難儀しておった。これもものすごく緻密に時間をかけてやつて下さったおかげで、ウソのようにさらさらと書けるようになった。これぞペリカン本来の書き味である。どうやらペン芯が歪んで装着されていたようで、書き難かった筈だ。
そしてこのペンには、新たに入れるインクが決まっていた。このペンの鮮やかなグリーンの軸には、絶対緑色のインクを入れようと思っていた。しかし、緑のインクにいい色がなかった。
好みの問題なのだろうが、僕は明るいグリーンや青みの強いエメラルドグリーンではなく、くすんだ、渋い緑色が欲しかった。フルハルターの森山さんが使っておられる緑色が理想だが、それは市販のものではなく独自に調合されたものだそうで、入手できない。市販のものにはイメージに合う緑がなかった。
というところに、過日からさかんに話題にしている「プライベート・リザーブ・インク」という大変色数の豊富なインクを知った。そしてそれが鳥取の「万年筆博士」という店で通販しているということも知った。先日も書いたが早速そこから数種類買ってみた。だが残念なことに僕の一番のお目当ての、その渋い緑色「アボカード」というのが品切れだったのだ。やはり凝った奴の考えることは同じなのだろう、よく売れているとのこと。入荷したら送っていただけるようお願いしておいた。(ちなみにこの「万年筆博士」という店も職人さんの店で、オリジナルのペンが大変好評である。僕も是非一本欲しいと願っているのだが、こればかりはネットで注文する気になれない。やはり現物をいろいろ見、また僕の書き癖も直接見ていただいて作って欲しい。でもそのためには鳥取まで行かなきゃならない。なかなか実現できぬ所以である。)
そして、そのアボカードがタイミングよく届いたのだ。早速ペンを洗浄し、インクを入れる。これだ! こういう色が欲しかった! もうバッチリ理想的である。これからこいつをどんどん使うぞ! きっとこれから僕の手紙は緑色の文字のものが増えると思います。


今日でやっと面談も最後の一人が終了した。そして進学補習に入った。やつぱり相当気疲れした。他の先生方もみなさんそう仰ってる。僕は調子に乗ってサービス過剰で、学校で設定した平日二日に加えて、保護者の方が出てこられやすいように土日も面談日程に入れたので、それで先日から無休だ無休だと騒いでいたのだが。それでも希望のすり合わせができなかった一件を今朝一番に対応して終了。でも、やはり面談はやるべきだ。短時間でも直接顔合わせすることで得られることはとても多い。あちらはどうか知らないが、こちらは心理的にもとても安心する。あ〜やれやれ、よかったよかった。