映画 雑談

おりえのページを見ていると、それだけでこちらもいろいろと映画について思うことが湧いてくる。
彼女のリストにナイト・S・シャマラン作品が入っていた。シャマランは「シックス・センス」は結構楽しんで観たが、「サイン」でもういいと思った。見せ方語り方がうまいので飽きさせず最後まで行けるのだが、終わった瞬間に「アホくさ」と思ってしまった。観終わって暫くして、というのではない。エンドクレジットが始まるや否や、である。史上最高額の脚本かあ・・・・。わからんもんだ。同様に「もういいや」と思ってしまっている人は他にリュック・ベッソンがいたりする(もともとは大好き)。しかしこんなこと言ってると、次あたりイイのを出してきたりするんで油断ができないのが作家というものなのだが・・・・。
などと思っていたら「翼のない天使」である。
実質的なデビュー作がビデオでリリースされたようだ。おりえサンがえらく高く評価している。この子の評価は捨てておけないので必ず観てみようと思う。子どもを描いたもので、シャマランといえば「ラストどんでん返しのサスペンス」というイメージだが、それとはどうも毛色が違うようだ。
僕は「子ども」の映画は苦手な方だ。大抵泣かされる。嫌いな訳ではないのだが、クサイのも多いのでどちらかというと敬遠しがちだ。でも「いい」と言うなら観てみたい。苦手な中でも心に残っている「子ども」の映画といえば何といっても「ニューシネマ・パラダイス」。映画が好きな人ほどラストの感動は絶対大きい。オールタイム・ベスト10には必ず入れたい作品。それから、「ボビー・フィッシャーを探して」、「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」。どちらもかなり以前に観たので実はあまりストーリーの詳細は覚えていないが、「良かったなあ」という印象はとても強い。もう一度観る器械がるなら是非また観たい映画だ。日本映画が出てこないな。いいのがあった筈なのだがな・・・・。「泥の川」。他にもあるはずなのだが、今ぽっと出てこないな。
雑談だけあって話がズレている。まあズレついでにもう少し迷走。
過日コメディのすすめを説いたが、バカバカしいがおもろい作品と、本当に下らない作品とは勿論別物である。バカバカしいし下らないコメディ映画だってある。ご立派だが下らない映画もある。何をもって「良い」と思うのか、と考えてみたら、僕の場合ハッキリしていて、それは「人間が描かれているか」である(もちろんそれだけではないのですけど)。「ダイ・ハード」の一作目をただのアクションものと片付けられないのは、あそこにまぎれもない生きた人間が描かれていて、そこに共感するからだ。アクション表現がうまくできていれば勿論立派なアクション映画だけれど、それこそ何回も観てみたいと思うかどうかの瀬戸際はここではないのかなあ。あるいは後世に残って行くかどうかということを考えると。どんだけおバカでも、愛すべき人間が描かれていれば、いつの時代でもひとはその映画をまた何度でも観ると思う。反対に、どれだけ立派なテーマ、志で制作されても、出てくる人物が人間として生きていなければ残らないと思う。どうなんだろ?
もちろん「いい映画」と思う要素はそれだけじゃないんだけど、それを挙げていくとまた長くなる。おいおい語ります。